排卵日の計算:生理終了日と生理開始日どちらからカウントする?

基礎体温を数か月計測すると、自分の体温変化の規則性が分かってきます。月経周期は平均25-38日と言われていますが、人によって異なりますし、同じ人でも毎回同じ周期で月経がくるとも限りません。

妊娠のために排卵日を基礎体温で予想したい時に、どのようにカウントすれば良いかについて説明します。

基礎体温における排卵日の考え方

カレンダーとペン自分で気軽に、しかも比較的安く行える排卵日の予測方法として基礎体温を測定するという方法があります。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが女性ホルモンと呼ばれており、卵子の成熟や排卵後の子宮内環境の維持のためにバランスよく分泌されます。排卵されるとプロゲステロンの分泌が上昇し、基礎体温を上昇させます。この高温期の時期に形成されるものが黄体といって、妊娠の維持にも重要です。

月経周期は人によって25-38日とばらばらですが、この黄体の寿命は約14±2日間と決まっていると考えられています。基礎体温における排卵日の予測方法として、この黄体の寿命を考慮し計算する方法と、高温期の前の最低体温日から高温日になるまでの間に起こると予想する方法があります。

最低体温日からカウントすると、最低体温前日で5%、当日22%、翌日が40%、翌々日は25%と排卵する確率が推移すると言われています。





排卵日の計算方法

日めくりカレンダー先ほど書いたように、月経周期がばらばらであったとしても高温期は14±2日間です。これを考慮して排卵日を計算すると、例えば月経周期が26日周期の人は14日を引いて、26-14=12となるので生理開始日から12日目付近で排卵する可能性が高いです。14±2日間のずれは考えられるので、生理開始日から10-16日の間に排卵と計算すると良いです。

同じように、月経周期が30日や31日の人の場合は、30(31)-14=16(17)で、生理開始から14-18日目の間に排卵する可能性が高いと計算できます。

ただしこの方法は、月経周期がほぼ毎回同じではないと予想が難しいです。月経周期はストレスなど様々な要因で変動します。前の月だけでなく、過去6か月の月経周期を平均して、自分の月経周期が何日間か予想するのも良いかもしれません。

基礎体温測定による排卵日の検査方法について理解できたでしょうか。月経周期が安定しない人は排卵検査薬やおりものの変化など他の予測方法も併用して予想確率を高めましょう。月経の周期が安定しない人でも、基礎体温を測定していれば排卵だけでなく、卵巣の機能が正常かどうかを自分で把握できるのでぜひ毎日測ってみましょう。

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