排卵痛で妊娠しやすい時期がわかる?

女性は月に1回左右どちらかの卵巣から卵子を排卵します。卵巣から卵子が飛び出すときに感じる痛みを排卵痛と言います。しかし排卵痛は人によっては全く感じないこともあり、感じるタイミングも人ぞれぞれと言われています。

今回は排卵痛で妊娠しやすい時期はわかるかについて、解説したいと思います。

排卵痛が起きるのはいつ頃?

考える女性月経周期は25-38日と人によってばらつきがありますが、排卵後の黄体期(基礎体温が高温になる時期)は14±2日と決まっています。つまり排卵が起きる時期は次の月経開始日の12-16日前と考えられ、同様の時期に下腹痛を感じたら排卵痛の可能性があります。排卵痛の感じ方は人によって違い、全く感じない人もいれば、子宮を針で突くような痛みを感じたり、お腹全体が張ったり、腰痛になる人もいます。

排卵痛が起こる原因は?

排卵痛が起こる原因は実は排卵だけではありません。卵巣が腫れていたり、卵巣の出血を伴ったり、エストロゲンという女性ホルモンが減少している場合も痛むことがあります。排卵が起きた後に卵巣は少し腫れた状態になり、痛みやお腹の膨満感を引き起こすと言われております。排卵時には、卵巣の皮を破って卵子が飛び出すので卵巣の出血を伴うことがあります。この出血がお腹の膜を内側から刺激すると痛みを感じ、出血量が多すぎると卵巣出血と言って輸血や手術が必要になることもあります。排卵痛の痛みが強い時や発熱やふらつきなどのその他の症状がある時には、早めに病院に行くようにしましょう。





排卵痛は妊娠しやすい時期のサインになる?

排卵痛と思っていたら、排卵後の痛みの可能性があることがあるようです。つまり、排卵痛は純粋に排卵時に起こる痛みだけではないので自分で判断するのはとても難しいです。
基礎体温表や排卵検査薬と併用し、参考程度にした方が良いかもしれません。

要注意な排卵痛とは?

看護婦さん
また排卵痛が痛すぎて辛い時には子宮内膜症などの他の病気が隠れていることもあります。子宮内膜症は排卵痛だけでなく、月経時の痛みも伴います。卵巣に子宮内膜症を発症していると月経の度に卵巣内で子宮内膜が出血を繰り返し周囲の組織と癒着し卵巣が腫れてしまいます。子宮内膜症があると卵管も癒着してしまい、せっかく排卵されても卵子が正常に子宮まで運搬されないこともあります。子宮内膜症は月経の度に進行し、徐々に下腹痛、腰痛、性交痛、排便痛なども伴うことがあります。気になる症状が確認される場合は早めに病院に行って検査しましょう。