排卵日2日前説とは

定期的にセックスをする健常なカップルは、1年間で80%妊娠すると言われており、2年間では90%が妊娠に至ります。しかしどんなにタイミングよくセックスできたとしても妊娠できる確率は30%程度です。焦ると良くないとは言われていますが、妊娠を望むときには、なるべくタイミングを合わせて早く妊娠したいと思ってしまうものです。

今回はどのタイミングが一番良いと言われているか、排卵日2日前説についても含めて詳しく解説したいと思います。

排卵日2日前説

資料とペン妊娠には、排卵された卵子と精子がタイミングよく出会うことが大切です。また、卵子の寿命は12-24時間しかもたず、最近ではもっと短く10時間しか授精できないとも言われています。精子は約3日間生きると言われていますが、卵子と出会うべき場所(卵管の膨大部という部分)に到達するのに数十分-2時間はかかると考えられています。つまり、排卵された卵子は時間と共に退化していってしまうので、精子はすでに卵管膨大部で待機している必要があります。

この考え方に基づくと、排卵日にタイミングを取ってセックスをしても遅いことになります。そのため、排卵日の2日前にタイミングを取る方が良いという排卵2日前説があります。実際に排卵2日前が一番妊娠の確率が高く、その次は排卵1日前、最後が排卵日当日になっています。





排卵日を予測する方法は

042501排卵2日前説に基づいてタイミングを取るためには、まず排卵日を正しく予想することが大事です。

自分で排卵を予測する方法は、基礎体温測定、排卵検査薬、おりものの変化、排卵痛などがあります。産婦人科で行う直接超音波で卵巣内の卵子の大きさを測定してもらう方法は確実ですが、お金もかかりますし、まずは自分でいろいろ試したいと思う人も多いかもしれません。実際に自分で排卵を予測する方法を試すと自分の体のことを良く知り、考える機会にもなります。

自分で排卵を予測する方法としては、まず基礎体温を計測するのが良いです。それに、排卵検査薬やおりものの変化、排卵痛などを組み合わせて予想の確率を上げていきましょう。

基礎体温は薬局やドラッグストアなどで婦人科体温計を購入し、毎日起床時の同じ時間に舌の下に体温計を入れて測定します。女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンから成り、排卵されるとプロゲステロンの分泌が上昇し、体温も上昇します。卵巣の機能が正常であれば、基礎体温は綺麗な2層になるはずです。高温期になる数日前に体温が最も低くなる日があり、その日が排卵日と言われています。ただし人によっては分かりづらいこともありますし、最低体温日から高温期への移行期に排卵する人もいますし、月経周期が安定しない人は毎回ずれるので事前に予測するのは難しいかもしれません。

そのような時に良いのが排卵検査薬の併用です。排卵前に大量に放出されるホルモンを尿検査で確認する方法です。陽性になった日から24-48時間以内に排卵が起こるとしている排卵検査薬が多いので、排卵2日前を予測できる可能性が高いです。

おりものは排卵前にさらさらになり伸びやすくなり、精子が子宮の中に入りやすくするために変化します。しかしこの方法だけでは分かりづらいことも多いので、基礎体温や排卵検査薬を併用しましょう。

排卵痛は排卵前に起こると言われていますが、排卵後に自覚する人もいます。そのため、おりものの変化と同様に基礎体温や排卵検査薬を併用するようにしましょう。